―正義を語れ―

- 2019年公開
- 社会派ドラマ
- 福澤克雄監督
- 丑尾健太郎、李正美脚本、池井戸潤原作
- キャスト:野村萬斎、香川照之
【監督:福澤克雄】
ドラマのディレクターとして「3年B組金八先生」シリーズ、「砂の器」「華麗なる一族」「半沢直樹」などを手掛ける。
映画では「私は貝になりたい」で初監督。
【脚本:丑尾健太郎、李正美】
丑尾氏-「小さな巨人」「下町ロケット」「ノーサイド・ゲーム」「半沢直樹」などを手掛ける。
【原作:池井戸潤】
98年「果つる底なき」で江戸川乱歩省を受賞。11年に「下町ロケット」で直木賞を受賞。
今まで映画化された作品は「空飛ぶタイヤ」
「七つの会議」概要
オムニバス形式の社会派エンターテイメントサスペンス。
東京建電の営業一課に勤める主人公の八角は、最低限のノルマしかこなさず、有給も好きなように取り会議では寝ているというぐうたら社員。
周りに白い目で見られてもおかまいなし。
営業課長の厳しい運営の元で結果を出し続けるトップセールスの坂戸は、八角をよく思っていなかった。
ある日、八角は坂戸をパワハラで訴えるのだった。
一人の組織にそぐわない係長を中心に、社内に波乱が巻き起こり驚きの真実にたどり着く。
登場人物
八角民夫(野村萬斎)
東京建電の営業一課の万年係長。バツイチ。
昔は成績が全てSクラスの優秀社員だったのだが・・・。
北川誠(香川照之)
東京建電の営業部長。八角とは同期。結果が全ての仕事人間。
会議でも厳しい言葉を投げかけるが、何故か会議で八角が居眠りしていても見て見ぬふり。
坂戸宣彦(片岡愛之助)
東京建電の営業一課長。35か月連続の売り上げ達成率を誇る。八角より10歳年下。
北川からの信頼も厚くトップセールスマン。八角と対立するが組合を盾にされクビにできない。
原島万二(及川光博)
東京建電の営業二課長。ゼロックスの型落ちを販売している。
坂戸の後を引き継ぐ。八角の行動に疑問を持ち調べ始める。
浜本優衣(朝倉あき)
結婚を控えているOLだが実は・・・。主に伝票業務を担当している。
社内でドーナツの販売をやっている。
三沢逸郎(音尾琢真)
ねじの製造工場「ねじ六」の社長。経営難に陥っている。
昔は東京建電と取引があったが坂戸に契約を切られ、東京建電を憎んでいる。
梨田元就(鹿賀丈史)
東京建電の親会社ゼノックスの常務取締役。
以前、東京建電に在籍していた。型落ちの冷蔵庫を押し売りしてノルマを課せる。
徳山郁夫(北大路欣也)
ゼノックスの代表取締役社長。「御前様」と呼ばれている。
淑子(吉田羊)
八角の離婚した元妻
半沢直樹に出ていた出演者

多くのキャストが「半沢直樹」と被ってました
という事で半沢直樹に出演されていた出演者の方々はこちらです。
①香川照之
(半沢)常務取締役
(7つの会議)営業部長
②及川光博
(半沢)融資課調査役
(7つの会議)営業二課長→営業一課長
③片岡愛之助
(半沢)大阪国税局査察部 → 金融庁検査局
(7つの会議)営業一課長
④岡田浩暉
(半沢)淡路鋼材社長
(7つの会議)東京建電。カスタマー室長。
⑤緋田康人
(半沢)人事部次長。小木曽。
(7つの会議)人事部長
⑥須田邦裕
(半沢)融資課→NY支店へ
(7つの会議)営業二課課長代理
⑦赤井英和
(半沢)竹下金属社長
(7つの会議)前橋工場長
⑧井上肇
(半沢)融資部融資課調査役
(7つの会議)ゼノックス総務部長
⑨北大路欣也
(半沢)東京中央銀行頭取
(7つの会議)ゼノックス代表取締役社長
⑩吉田羊
(半沢)花屋
(7つの会議)八角の元妻
「七つの会議」見終わった感想
キャストが確認できただけでも10名も半沢直樹と被ってる。
池井戸作品には欠かせないのだろうか。監督と脚本家の方も同じです。
半沢直樹に比べると爽快感というか、やってやった感みたいなのは少なめです。
冒頭がいきなり北川部長の売上至上主義満開の会議から始まり、かなり強烈なインパクトでした。
さすがの香川さん迫力の会議です。
こんな会社怖すぎる!すでに社員の人たちは洗脳済みです。
ブラック会社に勤めた事ないですが、こんな感じなのでしょうか。
凄腕の営業マンたちと八角が対立する中、及川光博演じる原島が結構普通の人って設定で、この人出て来る度ホッとしました。
不可解な人事が行われ、謎解き要素もあり引き込まれ最後まで飽きずに見れました。
土屋太鳳どこに出てるのって思ったけど途中一瞬だけ出てきます。あの役は必要なのか・・・。
後は社内でドーナツはちょっと違和感ぬぐえなかった。
北川部長が最後どうするのかすごい気になりましたが、個人的にはラスト気に入りました。
それにしても鹿賀丈史の会議中の顔。悪い顔だ・・・。数えてないけど会議七つもあったかな?
見終わって一言
こんな会社辞めればいいのに!

でもこれを言っては全て終わってします。
日本人特有のやはり個人より和を重んじる同族意識というか閉塞感みたいなものはすごく感じました。
私は数回転職をしているのですが、幸いにもブラック企業に勤めた事がないです。
そもそもこの映画に登場するような大企業に勤めた事がありません!
この映画見て、責任の重みについても考えさせられます。
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